Windows 10 / Windows 10 Mobile のフォントについて調べた

Windows 10 (/Mobile) になってから、日本語のシステムフォントが Yu Gothic UI に変更・統一されました。 Windows 10 / Windows 10 Mobile の日本語環境におけるシステムフォント等について、まとめてみます。

きっかけ

W10Mのブラウザを使っていると、同じ游ゴシックのはずなのにWP8の時と比べて見やすい…濃い… ということで、気になったのでW10/W10Mのブラウザでのフォントについて調べることにしました。

※”Yu Gothic” と”游ゴシック”の区別は、本記事では考慮しないこととします。区別についての詳細は  Roots さんの記事 (中盤あたり) をご覧ください

システムフォント

UIフォントという呼び方でも正しいのでしょうか…そこら辺あまり詳しくないので分かりません。

Windows 10

  • Yu Gothic UI を採用
  • Windows 8.x では Meiryo UI でした。

Windows 10 Mobile

  • Yu Gothic UI
  • Windows Phone 8.x では 游ゴシック (Regular) でした。

ブラウザフォント

Windows 10 + Edge

Windows 10 Mobile

  • 游ゴシック Medium (目視確認)
  • Windows Phone 8.x では游ゴシック (Regular) でしたので、W10Mではより太いものになったことになります

Officeアプリ

いわゆるユニバーサルアプリ版のOfficeです。

Windows 10

8インチ以下の端末やOffice 365サブスクリプションを持っていないので、アプリ内で利用可能なフォントが分かりません。どなたか教えてください。

Windows 10 Mobile

標準のテーマ

  • 見出し:游ゴシック Light ※テーマのフォントとして設定されているのに、W10Mにはインストールされていないので利用不可能という始末…
  • 本文:游明朝 アプリ内専用フォント、ダウンロードして利用

利用可能な日本語フォント

ブラウザフォントについて実験

CSSのfont-familyに、游ゴシック (Yu Gothic)、Yu Gothic UI、游明朝に関する値を指定して、どのフォントがインストールされているかを確認します。 ※実験例として、例えば

font-family: 游ゴシック Light; font-weight: Bold;

とあります。普通、このように指定のしかたはしないと思いますが、実験ということであえてそうしています。 また、確認のため、游ゴシック Demilightなど、存在しないことが明らかなものも試しています。

文中に出てくる「擬似ボールド」についてはこちら

Windows 10 + Edge

游ゴシック

font-family 指定内容

[A] font-weight 指定なし

[B] font-weight Bold指定

1 游ゴシック

○ (游ゴシック Regular)

○ (游ゴシック Bold)

2 游ゴシック Light

△ (擬似ボールド)

3 游ゴシック Semilight

×

×

4 游ゴシック Demilight

×

×

5 游ゴシック Regular

△ (擬似ボールド)

6 游ゴシック Medium

×

7 游ゴシック Semibold

×

×

8 游ゴシック Demibold

×

×

9 游ゴシック Bold

○ (游ゴシック Bold)

 

12

Yu Gothic UI

font-family 指定内容

[A] font-weight 指定なし

[B] font-weight Bold指定

1 Yu Gothic UI

○ (Yu Gothic UI Regular)

○ (Yu Gothic UI Semibold)

2 Yu Gothic UI Light

△ (擬似ボールド)

3 Yu Gothic UI Semilight

△ (擬似ボールド)

4 Yu Gothic UI Demilight

×

×

5 Yu Gothic UI Regular

△ (擬似ボールド)

6 Yu Gothic UI Medium

×

×

7 Yu Gothic UI Semibold

○ (Yu Gothic UI Semibold)

8 Yu Gothic UI Demibold

×

×

9 Yu Gothic UI Bold

○ (Semiboldが表示されている)

○ (Yu Gothic UI Bold)

 

56

游明朝

font-family 指定内容

[A] font-weight 指定なし

[B] font-weight Bold指定

1 游明朝

○ (游明朝 Demibold)

2 游明朝 Light

△ (擬似ボールド)

3 游明朝 Demibold

○ (游明朝 Demibold)

 

34

Windows 10 Mobile + Edge

游ゴシック

font-family 指定内容

[A] font-weight 指定なし

[B] font-weight Bold指定

1 游ゴシック

○ (游ゴシック Medium)

△ (擬似ボールド?)

2 游ゴシック Light

×

×

3 游ゴシック Semilight

×

×

4 游ゴシック Demilight

×

×

5 游ゴシック Regular

×

×

6 游ゴシック Medium

△ (擬似ボールド?)

7 游ゴシック Semibold

×

×

8 游ゴシック Demibold

×

×

9 游ゴシック Bold

×

×

 

wp_ss_20151226_0006wp_ss_20151226_0007

Yu Gothic UI

font-family 指定内容

[A] font-weight 指定なし

[B] font-weight Bold指定

1 Yu Gothic UI

○ (Yu Gothic UI Regular)

△ (擬似ボールド?)

2 Yu Gothic UI Light

×

×

3 Yu Gothic UI Semilight

×

×

4 Yu Gothic UI Demilight

×

×

5 Yu Gothic UI Regular

△ (擬似ボールド?)

6 Yu Gothic UI Medium

×

×

7 Yu Gothic UI Semibold

×

×

8 Yu Gothic UI Demibold

×

×

9 Yu Gothic UI Bold

×

×

 

wp_ss_20151226_0010wp_ss_20151226_0011

游明朝

font-family 指定内容

[A] font-weight 指定なし

[B] font-weight Bold指定

1 游明朝

×

×

2 游明朝 Light

×

×

3 游明朝 Demibold

×

×

 

34

結論

Windows 10 Mobileにインストールされている「游やYuに関する」フォントは、たぶん

  • Yu Gothic UI (Regular)
  • 游ゴシック Medium

だけと考えられる。

W10Mにおける、Yu Gothic UI と游ゴシック Mediumの “font-weight: Bold” 指定時の表示フォントについて、何かご存知の方がいらっしゃいましたら教えてください。 擬似ボールドなのか、別のウェイト用ののフォントなのか。

QNAP Qfinder Pro を利用するための SEP の設定

QNAP Qfinder Pro でデバイスを検出するためのパケットが、Symantec Endpoint Protection のファイアウォールを通る設定

手順

  1. SEPを起動、「ネットワーク脅威防止」のオプション→「ファイアウォール ルールの設定」
  2. 「追加」をクリックし、各タブの画面で以下のように設定。それ以外の項目は初期値のままにする。 ・「全般」タブ ルール名:(任意) 処理:このトラフィックを許可する ・「ポートとプロトコル」タブ プロトコルUDP リモート ポート:8097
  3. 「OK」をクリック

注意

Symantec Endpoint Protection では、Qfinder Pro のプログラムを指定してルールを作成しても、FWを通りません。 プログラムを指定せず、UDP ポート番号のみ指定する必要があります。

デスクトップとノートPCで適用するグループポリシーを変える方法 (WMIフィルター)

この記事は情報が古くなっています。Windows 10ではこの方法による判別ができなくなっていますのでご注意ください。

グループポリシーを、デスクトップとノートPCで別のものを適用したいときがあります。 そのポリシーが「コンピューターの構成」内のポリシーであれば、デスクトップPCとノートPCとを別々の組織単位(OU)に所属させる、などの方法で行うことができます。

しかし、「ユーザーの構成」について、デスクトップとノートPCで別のGPOを適用させたいときはちょっとした工夫が必要です。

例えば、こんなシナリオで有効です。 「デスクトップPCでは、マイドキュメントフォルダーを[フォルダーリダイレクト]を使ってネットワーク上に置きたいが、ノートPCでは、ユーザーフォルダーをローカルのままにしておきたい

シナリオはどんなものであっても手順は変わりません。

方法

グループポリシーを特定の条件に当てはまるときだけ適用させるには、GPOの「WMIフィルター」を使うことができます。WMIは、ハードウェアやOSといったシステム情報へアクセスできるインタフェースです。

ノートPCとデスクトップの大きな違いは、基本的にはバッテリーの有無であると思います。 そこで、バッテリーの状態を取得するWMIクエリ(WQLというのかな)「select * from Win32_Battery where BatteryStatus <> "0"」を使って、判別することにします。 ノートPC(バッテリー搭載)の場合、BatteryStatus は0以外の値を返します。すなわち、「<> “0”」という条件文(?)にすることで、このWMIクエリはノートPCのみでTrueを返します。

ちなみに、デスクトップではBatteryStatusはそもそも値を返さないので、BatteryStatus = "0" でデスクトップをフィルターすることはできません。ですので、「GPO の適用順序 (全クライアント PC に対する GPO → ノート PC に対する GPO の順) でやりくりすれば良い」とのことです。

※一部サイトでは、WMIクエリを「Select * From Win32_SystemEnclosure Where ChassisTypes >= 8 and ChassisTypes <=11」のようにすることでノートPCのみに適用できると書いてありますが、これは誤りと思われます。というのは、なぜかChassisTypesはarray型で返すからです。グループポリシーのWMIクエリでは、配列の要素を拾うというのはできないようで、この方法は使えないと思われます。

手順

  1. [グループポリシーの管理]を開きます。
  2. はじめに、WMIフィルターを作成します。 フォルダーツリーの”WMIフィルター”を右クリックして、[新規]をクリックします。 image
  3. “新しい WMI フィルター”という画面が出ますので、”名前”を適宜入力します。
  4. 次に、[追加]をクリックすると、”WMI クエリ”という画面が出ますので、”クエリ”欄に先ほどのWQLを入力します(画像参照) image
  5. OK,保存の順にクリックし、画面を閉じます。
  6. 次に、作成したWMIフィルターをGPOに紐づけます。 ノートPCだけに適用させたいGPOを開きます。
  7. 画面下部の”WMI フィルター処理”の枠内の”<なし>”と書いてある部分をクリックし、先ほど適用したフィルターを選択します。 image
  8. 以上で完了です。これで、このGPOは、ノートPCのみに適用されることになります。

ログオン スクリプトが実行されない問題 (今更

他の人もたくさん書いていることなので今更感がありますが・・・。

症状

共有やセキュリティの設定、またはスクリプトの中身が正しい場合でも、なぜかグループポリシーのログイン スクリプトが実行されない場合があります。そのコンピューターがもしも、
Windows 8.1 以降、Windows RT 8.1 以降、Windows Server 2012 R2 以降
である場合、それは「実行されない」のではなく「実行が遅延されている」可能性があります。

コンピューターは通常、ログオン時にスタートアップやログオン関連の処理で、大量のHDDのアクセスやCPUのリソースを消費します。それを抑制するためか、これらのOSでは、グループポリシーのログオン スクリプトの実行が5分間遅れて実行されるようになっています。

しかし、5分という時間は長く、ネットワーク ドライブをすぐに利用できないのは困る、といったこともあるかと思います。

解決策

ログオンスクリプトの遅延時間は、グループポリシーで設定できます。
初期状態では、WS2012R2以降でないと設定項目が表示されないので、ほかのサーバーOSで設定したい場合にはグループポリシーファイルのインポート等が必要です。

パスは コンピューターの管理 \ システム \ グループ ポリシー「ログオン スクリプト遅延の設定」 です。

「未構成」となっている場合は、5分の遅延となります。
「有効」にすることで、任意の遅延時間を設定できます。
「無効」にすると、従来のOS同様、ログイン時即座に実行されます。

20140914_logon-script

それでは、また。

Windows 8.1 に .NET Framework 3.5 をインストールできないときの対処

久々に Windows 8 をリカバリして、環境を再構築しようと思ったら、まさかの .NET Framework 3.5 のインストールでつまづいたのでメモ。 (筆者の環境は Windows 8.1 Pro )

本来ならば…

Windows 8 コントロールパネルの[Windows の機能の有効化または無効化]の画面で該当箇所を選ぶことで .NET Framework 3.5 のインストールはいとも簡単に終わってしまう。

netfx35-cantinstall2

しかし…

なぜか、「必要な変更を完了できませんでした」「インターネットに接続していることを確認し…」のエラー画面が出て、インストールができない。

netfx35-cantinstall

インターネットにつながることは確認したし、念のため(危険だが) Windows Firewall もいったん解除して再度試してみたがやはり無理だった。

エラーコードに関する公式のWebページに記載の解決策(DISMコマンドなど)でもやはり解決せず。 .NET Framework 3.5 インストール エラー: 0x800F0906、0x800F081F、0x800F0907 Windows 8 または 8.1 への .NET Framework 3.5 のインストール

そんな中、Microsoft Answers を探ってみると、同じ症状の人がほかにもいるようで、解決策を発見。 "Can't enable or install .NET Framework 3.5 in Windows 8.1 PRO 64-bit"

原因と解決策

どうやら、Windows Update の KB2966826 と KB2966828 が怪しいようである。 手順としては、次のようにすることでこの問題を解決できる。

  1. コントロールパネルの[インストールされた更新プログラム]から、Microsoft Windows の更新プログラム KB2966826 と KB2966828 をアンインストール
  2. 念のため再起動し、Windows の機能の有効化または無効化]の画面から、.NET Framework 3.5を有効化する
  3. Windows Update の[更新プログラムの確認]をクリックし、再度KB2966826 と KB2966828をインストール

これで、Windows 8.1 (もしくは Windows 8 )への.NET Framework 3.5のインストールは完了すると思います。 KB2966826 と KB2966828は2014年8月の更新プログラムなので、もしかしたら不具合かもしれないですね。

 

 

PDF の用紙サイズを確認するには

WordやExcel, PowerPoint など、様々なソフトからPDFに変換することがありますが、後になってから「PDFの用紙サイズなんだっけ…」と思うことがあるかと思います。

PDFの用紙サイズを調べるには次のようにします。

手順

  1. PDFファイルを"Adobe Reader"で開きます。
    よくわからない方は、ファイルを右クリックして[プログラムから開く]、[Adobe Reader]の順にクリックするとよいです。
  2. PDFファイルが開いたら、ウィンドウの左下のほうにマウスポインタを近づけます。
  3. すると、そのページの用紙サイズがぷわっと浮んで表示されます。

ちなみに、210 x 297 mm や 297 x 210 mm と出ていれば、A4です。

OneDrive でもアンケートフォームを作れます

ウェブで簡単に作れるアンケートフォームと言えば、Google Drive のアンケートフォームが有名ですが、実は Microsoft の OneDrive / OneDrive for Business にも同じ機能があるのをご存知ですか?

驚くほど簡単に作れてしまいますので、なにかアンケートを作るときには、(Google Drive ではなく) ぜひ OneDrive で作ってみてください。 作成したアンケートは、PC やタブレットはもちろん、iPhone などのモバイル端末でも回答できます。

OneDrive でアンケートを作成する方法を説明します。

手順

  1. OneDrive.com を開き、サインインします。アンケートファイルを作成したいフォルダーを開きます。
  2. 画面上部の青色のバー (コマンドバー)から[作成]、[Excel アンケート]の順に選びます。
  3. すると、Excel Online の画面上にアンケートの管理画面が出てきますので、画面に従って、アンケートのタイトル、説明、質問を追加できます。
  4. 質問の回答方法には、[テキスト][段落の内容][数値][日付][時間][Yes/No][選択肢]から選べます。 [テキスト]と[段落の内容]の違いは、入力欄が1行か複数行かです。
  5. アンケートを作り終えたら、最後に画面右下の3つのどれかを選びます。今回はアンケートをすぐに配布して回答してもらいたいので、[アンケートの共有]をクリックします。
  6. [アンケートの共有]をクリックすると、次のような画面がでますので[リンクの作成]を選びます。 ここで取得できるURLを教えることによって、アンケートに回答してもらえます。
  7. URLが表示され、アンケートの作成が終了しました。 今回作成してみたアンケートはこちらです。試しに回答してみてください。 http://1drv.ms/T2IITr

アンケートの回答は Excel 形式で集計されます。アンケートの結果を見るには、先ほどアンケートファイルを作成した OneDrive フォルダーを開き、該当するExcel ファイルを開きます。

初期状態では、"アンケート 1"のような抽象的なファイル名になっているので、必要に応じてわかりやすいファイル名にすることもできます (ファイル名を変更しても、アンケートのURLは変わらないので安心してください)。